横須賀市O邸

リフォーム

海軍さんの家のリフォーム

1.昔の面影を蘇らせる

施主は昭和9年にこの家で生まれ今日まで住み続けて来られました。この家は飛行艇部隊を指揮したり、機関学校で教鞭をとられた海軍将校であった施主のお父さまが昭和8年に建てられ、戦前は座敷に海軍の関係者が大勢出入りしており、施主には来客に食事を運んだりした思い出があります。玄関にも畳が敷かれ、2面を開放された縁側が座敷を巡る純和風の家構えでした。昭和46年頃に床面積をほぼ倍増ずる大規模な増築が行われています。新しい玄関を挟んで反対側に1階に洋室のリビングダイニング+サニタリー空間、2階に子供部屋が増築されました。

2.白の空間(昭和8年築)

戦前の純和風住宅部分はできるだけ当時の面影を蘇らせることをテーマにしました。可能な範囲で耐震補強を施した上で、過度な改変は行わず、建設当初の状態にできるだけ素直に戻すため、柱や長押など表面に現れている架構や竿縁天井などを職人さんが水洗いして元の白木に近い状態に戻す処理などを行いました。座敷の南西角は柱一本で2階を支えている状態であり耐震的には弱点であるため、格子組の耐震壁を南と西向きに2カ所追加して耐震性の向上を図りました。

3.赤の空間(昭和46年頃増築)

戦後に増築した洋室ゾーンは猫足のアンティーク調の家具がおかれ、ダークブラウンを基調とした落ち着いた雰囲気のインテリアです。このゾーンの改修のテーマーは耐震補強、水回りや玄関のバリアフリー化などです。またリビングとダイニングを仕切っていた建具を撤去して広いワンルーム空間とし、南側のテラス窓を天井までのハイサッシに交換することで、部屋に明るさと広がりを生み出しました。ダイニングの南側にはウッドデッキを張り出すことで庭と室内の連続性を高めました。
白木主体の和室ゾーン(戦前)=白の空間と、ブラウン系の色調の洋室ゾーン(戦後増築)=赤の空間が、玄関を挟んで明確なコントラストをなすようにインテリアをコーディネートしました。

4.ステンドグラス

洋室リビングにステンドグラス調の装飾窓を設けました。デザインやガラスの色を細かく指定できるWeb上のオーダーシステムを利用して施主様と試行錯誤しながらデザインを決めてゆきました。ステンドグラスを透かして差し込む光がリビングを華やかに演出しています。

所在地
神奈川県横須賀市
用途
個人住宅・木造2階建て
竣工
平成28年11月

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