塩竈市S邸

戸建住宅

中庭のある平屋(コートハウス)

1.中心市街地に暮らす:プライバシーと通風採光

社交ダンス界の第一線で活躍され長年ダンス教室を主宰してこられたご夫妻のための平屋の終の棲家です。まわりをマンションや市役所などの高層の建物に囲まれ、前面の道路も比較的交通量の多い中心市街地に立地しています。周囲の視線や交通騒音を遮断してプライバシーを確保しつつ、通風や採光など自然環境を十分に享受するために中庭を囲んだコートハウス形式を採用しました。

2.中庭と連続する室内空間、中庭を巡る回遊動線

マンションが建並ぶ南側の道路沿いには書斎やクローゼット等を配置し、リビングダイニングや寝室は中庭に面した北側(~西・東)に配置することで、外からの視線や騒音を気にせずに屋外(中庭)に開きつつ、静かで明るく風通しの良い居住空間を創出しました。また中庭を囲んで全ての居室や廊下が行き止まりなく連続する回遊動線を確保しました。この回遊動線によりクローゼットやパントリーなどの収納空間や、浴室/トイレなどのサニタリー空間は2方向からアクセスすることができ家事動線の短縮にも大きな効果があります。また玄関からも客間やリビングダイニングへ続くパブリックな動線と、書斎や寝室へ至るプライベートな動線の2方向の動線が確保できています。

3.多目的に利用できる和室

玄関正面に設けた和室は普段は建具を開け放し開放的な接客・装飾空間として機能するほか、出掛ける前の準備室的機能や、来客の宿泊室(客間)など、多用途に活用できる多目的室となっています。

4.木質系の素材感、落着きと明るさの両立

S様ご夫妻からのリクエストは、木の質感を適度に感じることのできる優しい雰囲気と、フローリングや家具・建具類はトーンを落とした色調の落ち着いた空間でした。ウォールナット調のフローリング・建具・格子で足元はやや暗めに、天井は日差しをバウンスさせて室内を明るくする柾目の杉板とすることで、落ち着きと明るさを両立した木質系の質感を感じることのできる空間を意図しました。

5.長期優良住宅

終の棲家として安心して暮らせ、次世代に引き継げるように、S邸は耐震性、断熱性、省エネ、メンテナンス性などの高い基本性能確保するため、長期優良住宅の認定を取得しています(耐震等級Ⅲ、省エネ等級Ⅳ)

所在地
宮城県塩竈市
用途
個人住宅・木造・平屋
竣工
平成28年6月