行田市O邸

リフォーム

大家族のための環境共生リフォーム

1.3世代大家族+石材店

ご両親+お姉さまの住むご実家に長男家族(夫婦+子供3人)が一緒に住むことになり、3世代8人の大家族に対応した間取りへの改変を伴うフルリフォームを行いました。世帯間での分離は行わず、8人家族が一緒に生活をする空間構成となっており、おじいちゃんおばあちゃんと孫達がいつも一緒にいる明るく楽しい住まいになりました。また、O様ご一家は古くから当地で石材店を営んでおり、住宅の一画には石材店の事務所・応接空間も併設されています。応接空間はディスプレーも兼ねて壁面などに様々な石材がDIYで用いられ質感豊かな空間を演出しています。

2.雑木の庭と古墳の緑を望む

古くからこの地に住まわれているO様邸の南側庭先に隣接して樹木が生い茂る小丘が横たわっています。なんとこの小丘は7世紀初めに築造されたと推定されている国指定遺跡の前方後円墳なのです!さらに、南側の庭は、ご長男がガーデニング雑誌などを参考に数年掛けて独力で作り上げた、武蔵野の里山の生態系を模したミニ雑木林であり、とても美しい庭です。
リフォーム前のO様邸は北側の街道に面した石材店事務所が表玄関になっていて、南側には浴室・洗面・トイレ・勝手口などが並び、せっかくの古墳丘と雑木林の緑に対して背を向けるような間取り構成となっていました。今回のリフォームでは、間取り構成の裏表を反転させ、南の庭側を住宅の正面と捉え直し、LDKから庭を望む大開口、和室と庭をつなぐ広い縁側、正面玄関などを南向きに設けることを提案しました。これにより、古墳と雑木林の緑のパノラマを室内から望むことができるようなり、さらに、夏は涼風・木陰、冬はたっぷりの日差しを室内に取り込むことができる、「環境と共生」する住宅が実現しました。

3.重量鉄骨のスケルトンを活かす

築47年のO邸の構造は、34年前に行われた増築部分を含め全てが重量鉄骨です。そのおかげで今回のリフォームでは耐震補強の必要はなく、さらに耐力壁の不要なラーメン構造の利点を活かして南側の庭に面して大開口を設けることが可能でした。
2階屋根は鉄骨フレームの上に木造の寄棟小屋組みが載っている構造です。天井を取り外しこの特徴的な骨組みを見せるとともに、立体的な空間の広がりを生み出しました。

4.自然素材(石材と木材と土)とDIY

施主自らの手(DIY)で、玄関/薪ストーブ/事務所など住まいの随所に御影石や大谷石など本業の石材を多用しています。また、家中のフローリングは杉の無垢板(無塗装)、主要室の天井は杉縁甲板、さらに壁はDIYによって珪藻土の塗り壁となっています。石・木・土の自然素材をふんだんに用いた質感豊かな空間が実現しました。

5.家族を繋ぐクッキングストーブ

リビングダイニングの中央には、国産のクッキングストーブ(信州エイトノット:BQ-MAMAS)が設置されています。長男夫妻だけでなく、ご両親も薪ストーブの操作をされます。特にオーブンの機能はピザをはじめ様々な調理に大活躍で、冬の家族団らんに欠かせない存在となっています。

所在地
埼玉県行田市
用途
大家族住宅+事務所 重量鉄骨2階建て
竣工
平成30年7月